中小企業において、特許と商標のどちらを先に取得すべきかは重要な判断です。
知的財産というと、特許を思い浮かべる方が多いと思いますが、それだけでは十分とはいえません。
結論(先に)
👉 多くの中小企業にとっては、特許よりも先に商標を確保することが重要です。
なぜ特許だけでは不十分なのか
特許は技術を守る強力な手段です。
しかし、特許では守れないものがあります。
👉 それが「会社名・商品名などの名前」です。
特許のハードル
特許には次のような特徴があります。
・出願から登録まで通常1年以上
・費用は数十万円以上
・専門的な知識が必要
👉 すぐにビジネスを守る手段としては、ハードルが高い制度です。
商標の役割
商標は「名前」を守る制度です。
・商品名
・サービス名
・会社名
などが対象となります。
名前は、お客様が企業を認識する入口です。
認知 → 信用 → ブランド
👉 商標はこの「信用」を守る仕組みです。
商標は早い者勝ち
日本の商標制度は「先願主義」です。
👉 先に出願した者が権利を取得します。
実際に起きる問題
例えば次のようなケースです。
ある企業が商品名をつけて販売を開始
↓
売上・知名度が向上
↓
別の企業が同じ名称で商標登録
↓
その名称が使えなくなる
👉 実務でも起きている問題です。
特許と商標のスピード差
特許と商標では、登録までのスピードも異なります。
・特許:審査請求から登録まで平均約14か月
・商標:出願から登録まで平均約8~9か月
👉 商標の方が早く権利化される傾向があります
名前変更のリスク
商標を確保していない場合、
・名称変更
・看板の付け替え
・ホームページの修正
・パッケージ変更
・取引先への説明
👉 これまでの信用がリセットされる可能性があります
実務での基本戦略
👉 まず商標で名前を守る
👉 その上で特許を検討する
これが基本的な考え方です。
まずやるべきこと
まずは、自社の名称が登録されていないか確認してください。
👉 特許庁の「J-PlatPat」で無料検索が可能です
まとめ
・特許は技術を守る
・商標は信用(名前)を守る
・中小企業では商標が先になるケースが多い
👉 知財は「順番」が重要です
【補足動画(5分解説)】
※本記事の内容は動画でも解説しています(下記)

