令和8年4月24日、最高裁判所は、量産される工業製品のデザインについて、原則として著作権による保護は及ばないとの判断を示しました。
問題となったのは、ノルウェー発の子ども用椅子「TRIPP TRAPP(トリップトラップ)」のデザインです。
この製品の形状が著作権法上の「美術の著作物」に当たるかが争われていました。
最高裁は、
機能とは別に、思想又は感情の創作的な表現として把握できる場合に限り、著作物となる
という基準を示した上で、本件の椅子の形状については、
- 座るという機能に基づく構造である
- 思想・感情の表現とはいえない
として、著作権保護を否定しました。
目次
■ 実務上のポイント(速報)
今回の判決により、次の点が明確になりました。
- 量産される工業デザインは、原則として著作権では守られない
- 「美しい」「個性的」という評価だけでは不十分
- 工業製品のデザイン保護は、意匠法が基本
■ 一言コメント
「美しいから著作権があるはず」という発想は、実務上通用しないことが改めて示されたといえます。
■ 詳しい解説はこちら
本判決の背景や実務への影響については、以下の記事で詳しく解説しています。
- 美しいデザインでも守られない?意匠登録が必要な理由【最高裁判決】
- TRIPP TRAPP最高裁判決|工業デザインと著作権の判断基準を整理
※本記事は速報としての概要説明です。詳細な検討については上記解説記事をご参照ください。

